投稿日:2017/03/07
現在は授かり婚をする人も増えてきています。4人に1人は、授かり婚だという統計結果もあり、もはや一つの結婚の形態であるとさえ言えます。
ただ、この際に迷うのが「お祝い」です。出産祝いと結婚祝いは一緒に贈ってもいいものかどうかを悩んでいる人に、その回答をお教えします。
「出産祝いと結婚祝いを一緒に贈ってもいいかどうか」を考える前に、まずは「そもそも出産祝いや結婚祝いというのはどういうものか」について復習しましょう。
結婚祝いはその名前の通り、結婚をお祝いして贈るものです。これからの新生活に使うものをお贈りするのが基本です。結婚式の1~2カ月ほど前に贈るのが通例であり、家に伺ってお渡しするのが正式なやり方です。(大安の日に伺うとさらに良いと言われています)
対して、出産祝いは「赤ちゃんが誕生した後に」贈るものです。たとえ妊娠後期であっても、悲しいことではありますが、「絶対無事に生まれる」とは言い切れないからです。赤ちゃんもママも無事で、かつ退院した後に贈るのが正式です。
このように、2つの間には明確な違いがあります。そのため、一緒に贈っていいものかどうかは「赤ちゃんがすでに生まれているかどうか」によって左右されるのです。
それでは、どのような場合であれば、出産祝いと結婚祝いを同時に渡してもいいのでしょうか?
上でも述べた通り、出産祝いは赤ちゃんが生まれてから贈るものです。そのため授かり婚であっても、赤ちゃんがまだ生まれていないという場合は、まとめて送るのはバッドマナーとされています。出産祝いと結婚祝いを分けて贈りましょう。
ただ、「新郎新婦が特にと希望している」「結婚から出産予定日までが極めて近い」など受け取る側が喜んでくれる状況であれば、まとめて贈っても失礼にはならないと言われています。
「授かり婚で、すでに子どもが生まれている」という場合は、一緒に贈ってしまって問題はありません。出産祝いを産後に贈るのは、子どもやママに万が一のことがあった場合を考えてのことですから、すでに出産が終わっているというのであれば、まとめてお祝いをしても構わないのです。
ただ、「まとめて贈る」と言っても、「1つのお祝いしかしない」というわけではありません。出産祝いと結婚祝いはあくまで別のものですから、それぞれ別々に熨斗を付けて、ギフトを選び分けて贈るのが一般的です。もちろん、新郎新婦側からのリクエストがあった場合は、その限りではありません。
結婚祝いとして贈るギフトは、タオルや写真立てなどがよいでしょう。昔は「ワレモノ」として嫌われていましたが、食器を贈る風習も出てきました。ただし、鏡(「割れる」)や包丁(「切れる」)は避けた方がよいでしょう。
結婚祝いの熨斗は「結び切り」。1回しかないものに対してお贈りします。結婚式に出ない、もしくは結婚式はやらないという場合、金額の相場は10000円程度になるでしょう。
出産祝いは、赤ちゃん用品やおもちゃを贈るのが基本です。また、ママ用のアイテムを贈るのもよいでしょう。
熨斗は「蝶結び」です。これは「何度繰り返しても良いもの」に対して付けられるものです。出産祝いの相場は5000円~10000円といったところです。
結婚祝いと出産祝いの熨斗は違うので、注意が必要です。
昔はあまり見られなかった授かり婚ですから、贈る人はとまどうことも多いでしょう。しかし「お祝いの気持ちをちゃんと伝えたい」ということであれば、上のマナーに気を付けて選んでみてはいかがでしょうか。